もう限界だ…物理の成績が上がらない

有名な予備校の先生の講義本を読んでも成績が上がらない…問題の解き方がイメージできない…予備校に通っても成績が上がらない…何をどこまで覚えればいいのかわからない…受験生時代はこんな思いばかりでした。何故こんな思いばかりさせられたのか…今だからわかります。実はそれには様々な問題が複雑に絡んでいるのです。

●数学と物理のカリキュラムの問題

 数学は物理現象を端的に説明するための道具でもあります。高校数学と高校物理のカリキュラムはその道具をうまく活用しようしない立場をとっています。例えば力はベクトル量という量で定義されるものですが、数学でベクトル量とは何かということを習わないまま物理で力を扱ってしまうことが多いのです。このような変なカリキュラムが未だに直っていないことは誠に不可解なことです。

●参考書と問題集の問題

 予備校の先生が書いたわかりやすい講義本を読むとよくわかる…だけど試験問題は何故か解けない…それは関連した基本的な練習問題を多く解かないからです。しかし講義本には練習問題がほとんどついていないので、別の問題集で練習しようとしますが、難しすぎる、わからないときどこを調べればいいのかわからない、などの理由で挫折することが多いのです。

●教科書、参考書の説明が不親切すぎる

 講義系の参考書は網羅性がないことが多いので、載っていない分野は教科書で学習しなくてはいけません。しかし教科書は何故か理解できない。どこから来たのか知れない公式がいきなり出てきて解説が進んでいきますし、覚えるべき公式、覚えなくてもいい公式がはっきりしません。これでは学習意欲がなくなるのは当然です。

●学校の授業で演習をほとんど行わない

 物理や数学は問題が解けて初めて理解できたと言えます。しかし、学校の授業では説明ばかりで問題をほとんど解きません。つまり自分が理解できているのかどうかを確認しないままどんどん先に進んでしまいます。これが積み重なり、先に進めば進むほどパニックを起こし、授業がついていけなくなるのです。物理が苦手になる原因のほとんどはここにあります。

 導出物理を開発したのは、こんな状況が一向に変わっていないからです。これらの不備を補うために緻密に開発しています。物理と数学の領域をまたがって説明を行い、教科書の2倍の解説量とともに、基礎に絞った豊富な練習問題を掲載しました。したがって、他にはない参考書に仕上がっています。

意地でも読解する気概を持とう

導出物理をやる上で必要なことは、中学、高校で習う数学の計算がある程度短時間でこなせるということです。次に必要なことは、導出物理を意地でも読解する気概です。
 数学や物理、現代文の読解などは、理解できないことは常に考えをめぐらし、執念深く考え続ける忍耐力が必要です。わからなければ、電車に乗っていても、バスを待っていても、風呂に入っていても、寝ていても考え続ける執念。これができない人は数学と物理は向いていないです。

 実は考えが煮詰まってくると、先生や友達にちょっと質問するなどをきっかけに突然理解できることがよくあります。逆に考えを煮詰めることができない人は、質問してもまるでピンとこないことが多いのです。(理解できたとしてもすぐに忘れる)つまりそれだけ理解できないことを理解できるように思考を巡らせることは大事なのです。

微積の解説には抵抗があるのですが…

 「導出物理」では高校数学を超えた内容は99%出てきません。そして、物理で受験をする場合のほとんどは数学が受験科目になります。ですから、若干難解な数学が出てきてもそれが理解できないのであれば、数学さえ習得できないということになります。

 私自身は無理をして微積を用いているわけではありません。正直成績が上がれば微積なんか使わなくてもいいと思っています。しかしあえてそうするのは次のような理由があるからです。

●微積を用いた方が死ぬほど理解しやすくなる
●どちらにしても微積は数学で勉強しなければいけない

逆にいえば微積を使わない理由を探す方が難しいのです。

 ただ、注意していただきたいのは、公式の導出などはすぐにできなくてもよいということです。場合によっては大学に入ってから理解できてもいいのです。詳細な導出はあくまで納得したいという人のためのものであり、それよりも問題を解けるようになることのほうが大事であることを忘れないでください。(もちろん導出物理の解説程度のことが理解できなければ大学の授業についていくことは難しいです)

受験では基本問題の瞬殺力が左右する

導出物理が終わってしまったら次はどの問題集をやればいいのかという疑問もあると思います。もちろん受験する大学によっては、これだけで足りる人もいるし、足らない人もいるでしょう。場合によっては足りすぎる人もいます。例えば、原子物理の出題が1割にも満たないような傾向の大学では、原子物理をほぼ捨てて、その分を力学と電磁気学に注ぐというのはよくあることです。

 しかしいずれにしても導出物理が終わってしまった後のことを考える前に、まずは原子物理以外の問題をすべて解くことを考えてください。導出物理の問題をざっと見ると意外と簡単そうに見えますが、割と多くの生徒が苦戦し、こんなはずではなかったと打ちのめされます。つまり、すべての問題を解くことは想像以上に骨が折れるのです。(実は入試問題の改題がいくつも組み込まれています)

 また、導出物理が終わったとしても、私から見て本当に終わったとはいいがたいということがよくあります。それは解くスピードが遅すぎるということです。入試では解くのが遅いという時点で勝負になりません。

 実は入試問題の多くは基本的なことを複合的に組み合わせ、異なる分野を融合させることで難しく感じさせている場合が多いのです。つまり、最も重要なことは基本問題を短時間で解くいわゆる瞬殺力であり、たとえ導出物理の問題をすべて解けたとしても、瞬殺力を鍛えなければ戦えません。実はここも大きな分かれ目で、成績が上がる生徒はここを馬鹿にせず、同じ問題を3〜10回くらい解いて瞬殺力を鍛えていることがほとんどです。

 さて、この瞬殺力を鍛えることが終わったら、ようやく次の段階を考えていいと思います。具体的には原子物理の分野をどれくらい学習するか、どの問題集をやるべきか、などです。実力があればセンター試験や中堅私大の過去問をいきなりやってもいいかもしれません。とにかく友達やネットの情報などに振り回されることなく、自分の実力を鑑みながら計画を立てましょう。
 ただし、私のブログで多少参考になることを書いていますので、そちらは少し参考にしてみてください。

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